先日、登録している情報処理安全確保支援士を対象にメールが届きました。内容は、中小企業の情報セキュリティマネジメント指導業務を実施するので その説明会への参加を促すものでした。
情報セキュリティマネジメント指導業務とは
詳細な業務内容は説明会に参加しないとわかりませんが、メールに記載のあった内容では 情報セキュリティ対策支援の申し込みのあった中小企業を訪問して以下のような指導・支援をおこなうとのこと。
- 中小企業の情報セキュリティガイドラインに基づく支援
- 情報セキュリティ診断とリスクの洗い出し
- 重点的に対策を講じるべき領域の特定
- 情報セキュリティ基本方針、関連規程の策定支援
具体的な指導方法などについては、今回の説明会や参加申し込み後に適宜サポートされると思うので心配はないでしょう。
そして重要なのがこれらの指導・支援に対し、謝金というかたちで金銭が支払われるということ。これはもう実質的にはIPAからの業務委託じゃないでしょうか。
これは登録メリットの少ない情報処理安全確保支援士にとって、待望の金銭的な登録メリットです。
しかも、申し込みのあった中小企業1社あたり4回訪問する予定になってるので、この4回のうちに顔と名前を売っておけば今後はIPA抜きで情報セキュリティの指導・支援業務をおこなうことができるかもしれません。
お金がもらえる上に将来顧客になるかもしれない企業を紹介してもらえるなど、フリーランスにとってはかなり美味しい話です。
会社員にとってはどうなの?
ただ、説明会にしても実際に中小企業を訪問する際にしても、おそらくは平日の日中だと思われます。
私のように会社勤めで平日に動けない人間は、こちらの業務に参加することは難しいでしょう。
ちなみに2020年度はコロナ禍ということもあり、事前の指導講習会については Eラーニング形式になりました。
同様に指導先の企業に対しても、オンライン形式で指導をおこなうことがケースが増え、中には 土日や業務終了後にオンライン形式で指導するというケースもあったそうです。
このあたりは指導先の企業との調整しだいなのかもしれません。
また謝金についても「1回当たり45,000円(消費税込み)」と明示されました。
この金額も込みで、本業を休んでまでのメリットがあるかの判断については あなたにお任せます。
まとめ
今回の「中小企業の情報セキュリティマネジメント指導業務」は、時間さえ確保できれば自身のスキルアップを兼ねて挑戦するのもありだと思います。
また、情報処理安全確保支援士にとっては登録メリットとしての実績になります。またこれをきっかけに中小企業のセキュリティ対策が少しでも向上すれば、情報処理安全確保支援士の社会的認知も良い方向に向かうことでしょう。
長い目で見ればとても意味のある施策であり、今後もこのような施策が続くことを期待しています。