はじめに
先日、Windows Server 2019の構築作業をしている時、NAS上の共有フォルダにアクセスできない事象が発生しました。
作業用の自分のPC（Windows10）からは普通に接続できています。また、エラーメッセージも馴染みのないものだったので調べてみました。
環境など
構築中のWindows Server 2019サーバー、NAS、作業用PCは同じセグメントのLANに接続しており、OSのインストールが終わったので作業用PCからリモートデスクトップでサーバーに接続してOS設定などをしていました。
エラー内容
構築中のサーバーからNAS上の共有フォルダに接続しようとすると、以下のようなエラーが表示されてアクセスできません。
場合によっては以下のようなエラーになることもあります。（こっちのパターンだと、情報が少なすぎて調べようがないですね。）
調査結果と解決方法
マイクロソフトのサイトで以下の記載を見つけました。
これによると、このような動作はマイクロソフトの仕様によるもので、接続しようとしているデバイス（NAS）がセキュリティで保護されていないゲストアクセスを使用するように構成されている場合、接続できないようにしているとのこと。
解決方法
解決方法も書いてあって、グループポリシー設定を以下の通り構成すればよいとのこと。
- ローカルグループポリシーエディター (gpedit.msc) を開きます。
- コンソールツリーで、[コンピューターの構成]→[管理用テンプレート]→[ネットワーク]→[Lanmanワークステーション]を選択します。
- [安全でないゲストログオンを有効にする]をダブルクリックします。
- [有効]を選択して、[OK] をクリックします。
セキュリティで保護されていないゲストログオンを有効にすると、この設定によって Windowsクライアントのセキュリティが低下します。
ちょっとした疑問
この設定変更によってNASに接続できるようになりました。でも、ちょっとした疑問があるんです。
対象OSは？
さっきのマイクロソフトのサイトによると、Windows10、Windows Server 2019、および Windows Server 2016で同じ事象になると書いてあるけど、Windows10の作業PCからは接続できてるし、以前にWindows Server2016で構築した時は こんな事象は発生していません。
Windows Server 2019特有のものでしょうか？
でも、別のサイトではWindows10でも同じようにNASに接続できないという事象が起きているようです。何か他の原因や条件があるのでしょうか？
グループポリシーエディターの説明がおかしい？
以下は、グループポリシーエディターの「安全でゲストログオンを有効にする」の説明文ですが、マーカー部分を見ると「有効」にしなくても「未構成」のままでも問題ないように読めてしまいます。
以上、Windows Server 2019からNASに接続できない時の対処でした。
最後の「ちょっとした疑問」は気にしすぎですかね？
