Windows Serverの評価版ライセンスを延長する方法

仕事のこと

つい先ほど職場の後輩くんが泣きついてきました。
「検証環境の仮想サーバが突然シャットダウンするんです!」
「しかも再起動しても、1時間ぐらいで またシャットダウンするんですよ!」
これを聞いてすぐにピン!ときました。
後輩くんに連れられて実際にサーバの画面を確認してみると、

案の定 Windowsのライセンスが切れてました。
実はWindowsはライセンスが切れると1時間で強制シャットダウンされてしまうのです。

Windows Serverの評価版ライセンスは通常180日間の有効期限が設定されていますが、それが切れてしまっては仕方ないです。
後輩くんはOSの再インストールを考え始めたようですが、実は延長することが可能なんです。

評価版ライセンスを延長する方法

コマンドプロンプトでライセンス管理ツールをのコマンドを実行すれば、OSの再インストールなんて必要ありません。

ライセンスの状態を確認する

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行すると今の状態が表示されます。

C:\> slmgr /dli

「猶予期間の期限切れ」と表示されてます。これがライセンス切れの状態です。

詳細な状態を確認してみる。

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行すると先ほどより詳細な状態が表示されます。

C:\> slmgr /dlv

ここで重要なのが「残りのWindows 猶予期限リセット可能回数」です。ここに表示されている回数分は延長できるんですよ。

残りのWindows 猶予期限リセット可能回数が0になってたら、素直にOSの再インストールをしてください。

ライセンスを延長する

ではいよいよライセンスを延長します。
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行して、言われるままにサーバを再起動してください。

C:\> slmgr /rearm

再起動後、再度ライセンスの状態を確認してみましょう。

期限切れが解消されて残り時間(日数)が表示されています。

詳細表示にすると、猶予期限リセット可能回数が先ほどより減っていることがわかります。

ちょっとまって!

なんで有効期限が10日なの? 評価版ライセンスは180日じゃなかったの? 10日しか延長されないの!?

これには理由があります。
Windows Serverのライセンスは評価版であってもライセンス認証をすることで180日の有効期限が発生します。ですが 今回の環境は検証用のためインターネットに接続されておらず、ライセンス認証もできていないのです。
ライセンス認証ができていない場合、ライセンスの期限は10日しかありません。
インターネットに接続できる環境であれば、ちゃんと180日延長できるので安心してください。

まとめ

  • ライセンスが切れると1時間で強制シャットダウンします。
  • 評価版ライセンスはコマンドで延長できます。(回数制限あり)
  • 評価版でもライセンス認証しないと10日しか使用できません。

以上、あなたのお役に立てたでしょうか?

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